紹介:牛島佳代

牛島佳代 (うしじま かよ) の プロフィール

1.これまでの研究・ご縁から福島とのかかわり

 私(牛島)は、これまで20年間余、水俣病の後遺症や健康不安を持った方が安心して暮らすための方途を心の健康といった観点から模索してきました。水俣病というと、ずいぶん昔の話だと思われるかもしれませんが、今なお、水俣病の被害者はさまざまな自覚症状を訴え、健康問題を抱えています。かつてメチル水銀を含んだ魚介類を大量に食した(あるいは胎内で臍の緒を通じて摂取した)方々が、年齢を重ねることに新たに身体の異常に気づいたり、また今後もっと身体の状態が悪くなるのではないかと心配されたりします。さらに、水俣病の場合、補償問題が長引き、家族や地域住民の間で補償格差が生じており、そのことが地域住民同士に不和や不信感を生じさせました。水俣病は、その発生から50年以上経った現在も、体調不良や健康不安、差別、生活障害などが続いています。

 今回の原発災害は、水俣病にかかわってきた私にとって、他人ごとに思えない出来事でした。新聞報道や本を読むと、水俣病を経験している不知火(しらぬい)海の集落で見てきたことと同じようなことが福島でも起こっている(あるいは起こりそう)だからです。その思いは、福島に何度か足を運び、数人のお母さん方の話を聞いて更に強くなりました。福島を水俣のようにしてはいけない、今までの水俣病で得た教訓を生かせることはできないだろうかと思ったのが、福島子ども健康プロジェクトに参加するきっかけとなりました。

 それと同時に、私にも2歳になったばかりの女の双子がいます。日頃、子どもと接しながら、もし、この子達が福島に住んでいたら、外遊びや食事はどうしていただろうと思いを巡らすときがあります。そう考えると、福島のお母さん達がどんなに不安を抱えながら子育てをされているだろうかと思います。これから福島の子どもとお母さんの生活と健康を継続的に記録し、定期的に健康相談会やワークショップなどを開催することによって、福島の母子が安心して暮らしていける環境づくりにかかわっていきたいと考えています。よろしくお願いします。

 

2.上記に関わる写真・映像、ホームページのURL(大学のHPに掲載されているものも含む)

http://www.med.fukuoka-u.ac.jp/p_health/basic/pg-res.html

福岡大学医学部衛生・公衆衛生学教室紹介のページ

 

http://www.geocities.jp/flowercities/minamata/semin02.html

熊本大学水俣病学術資料調査研究推進室 第二回セミナーで水俣病の現状について報告

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